「コンパクトなチームで大きな仕事を」BaNANA OFFICE・尾崎氏|店舗デザインの新しいカタチ - SHELFY -

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2017.06.13

「コンパクトなチームで大きな仕事を」BaNANA OFFICE・尾崎氏

BaNANA OFFICE・尾崎氏

なぜデザイナーになろうと思ったのですか?デザイナーを目指すきっかけとなった出来事や影響された人などはいますか?

小さい頃から絵を描くことが好きで、特に建物や風景を描いていました。ある時母親が勝手にコンクールに送ったところ、大臣賞を受賞したんです。それ以外でも褒められることが多く、どんどん絵を描くことが楽しくなっていました。

中学後半頃には、住宅や建築に興味が湧き、設計の仕事をしてみたいと思っていました。

しかし、進路を決める際に自分が進みたい道とは裏腹に、自分が長男ということもあって、家業を継がねばならない状況でした。その後一度は自分のやりたいこととは全く異なる道を選んだもののやはり自分の夢を諦めることが出来ず、自分の行きたかった学科へチャレンジすることを決意しました。そのように自分のやりたいことを制限され出来なかった経験が、目標や目的への執着心が芽生えさせ、デザイナーになるという志を強く持ち続けていられたのではないかと考えています。

また現在は商業関係のデザインが仕事の中心ですが、元々は住宅のデザインに興味がありました。しかし、卒業を控えて仕事を探しているときに、知り合いのつてで後の上司となる人と飲む機会があり、それがきっかけで以前の会社に入社しました。商業関係のデザインはそんな風に人と人が出会える場や交流を生む場を作り出せる点がいいなと思っています。

2013年にオフィスを設立してから2年になると思いますが、独立のきっかけやその過程で苦労したことなどはありましたか?

BaNANA OFFICE・尾崎氏

実は入社した時から独立を前提にしており、会社員はあくまでステップアップという気持ちで勤めていました。もちろん会社にもそれは伝え、その代わり給料は安くてもいいので面白い仕事を沢山まわしてほしいと言っていました。私は目的意識がかなり強い方で、自分の将来像や目標に対してプラスになることなら頑張れるんですよね!

ですから、下積みとしての苦労というのはあまり感じたことがありません。むしろ前の会社ではアシスタントがいっぱいつくと楽をしてしまい、それに甘んじていた自分がいたので、もっと早くに独立しても良かったかもしれません。

また以前勤めていた会社はデザインだけでなくトータルでプロデュース行う会社だったので、アトリエ系のデザイン事務所で学ぶのに比べると、自分で予算や経費について切り盛りをしたりプロジェクト全体のマネジメントをしたり、ほとんど会社の中で起業をしていたようなものだったので、独立する上での不安点も特にありませんでした。

今の尾崎さんについてお聞きします。

どのようにデザインのアイデアが生まれてくるのですか?インスピレーション得方や、引き出しの増やし方など工夫していることはありますか?

BaNANA OFFICE・尾崎氏

やはりこういう仕事をしていると引き出しは大切です。私の場合は、経験したことがないものや知らないものに触れることで引き出しを増やしているように思います。

全くの他業種の人と交流したり、海外に行ってみたり、とにかく異質なものに触れるように心掛けています。そこで得たアイデアは書き出したり写真に納めることもありますが、もっぱら頭の中にしまっていることが多いですね。

尊敬しているデザイナーはいますか?

アメリカの建築、特に西海岸の住宅が好きで、シンドラーを尊敬しています。西海岸なので、ベースはリゾートで南国という雰囲気なのですが、そこに都心ゆえのモダンなシティ感があり、かつ派手でなくコンパクトに収まっている感じがとてもかっこよくて好きです。

日本人ですと前川國男さんですね。自分のデザインの軸としてもそうなのですが、シンプルでモダンな感じがとても好きなので、そういうデザインや建築に注目することが多いです。

ビジネス面でお聞きしていきたいと思います。

スタッフのマネジメントや、社内でのコミュニケーションの取り方などで、気をつけている事などありますか?

コンパクト主義なので、スタッフを雇ってどんどん拡大していくというよりは、常に少数精鋭でやっていきたいと思っています。

ですから、スタッフはある程度経験値が高い人を置き、権限を与えてまかせています。案件ごとのマネジメントは基本的に彼らが行い、自分は全体の予算や進捗、最終的な仕上がりを管理していく方法をとっています。それぞれの仕事を細分化して、自社で本当にやるべきこと以外は契約社員や外部ブレーンの方にお願いすることも多々あります。「いかにコンパクトなチームで大きな仕事をするか」を突き詰めていきたいですね。

今までに手掛けたことのない新業態に挑戦するときにはどういうリサーチ方法をとりますか?

全く知らない分野のときは、ネットや本、専門家に聞くなどとにかくあらゆる方法で調べます。情報収集の途中ではデザインを考えたりせずインプットに集中し、終わった後にデザインを考え始めます。

デザインを始めるときに意識しているは、その分野を知らない自分だからこそできたという、新しい発想をいれることです。その分野で残すべき箇所と削ぎ落とすことができる箇所を見極めるのは非常に難しいですが、自分がやるからには何か新しい提案や視点入れるというのは心掛けていますね。

今までで一番リサーチが大変だった案件は、結婚式場です。式場内部のゲストや新郎新婦の動線がかなり複雑で、かつ一生に一度の舞台となる場所なので、クライアントに勉強をさせてもらいながらやらせていただきました。

現在海外でもお仕事をされていると思うのですが、 その際に気をつけていることなどありますでしょうか?

実は海外案件では今までにも何度か痛い思いをしてきました。一番最初の海外案件が北京だったのですが、デザインをオーナーさんと作った後、現地の施工会社とのコミュニケーションがとても大変で、毎週ミーティングをしていたのですが、実際できた建物を見たときに、自分の頭の中に思い描いていたものが100点だとすると40点くらいのものができてしまい、かなり落胆しました。今は中国の施工会社の状況も大分改善されていると思いますが、現地の施工会社とのコミュニケーションはやはり難しいですね。

それに加えて海外の法律をしっかり把握することも重点を置いています。「デザインしたものが実現できない」とならないように、設計マネジメントをしてくれる現地の人をつけ、レクチャーをきちんと受けるようにしています。

また向こうは契約社会であるという事も常に念頭に置いています。ですから、海外の案件を受けるときは紹介がほとんどで、クライアントとのやりとりは慎重に行っています。メディア等を見たお客さんから連絡をいただくこともあるのですが、誰しもが知っているようなクライアントでない限りはお断りすることも多いです。

尾崎さんのこれからについてお聞きします。

20年後の自分はどうなっていたいですか?また、具体的な目標などはありますか?

今まで商業デザインを手掛ける中で、「この事業なら初期投資をかけて初めから花火を打ち上げましょう」「逆に今回は予算を抑えてその中でできることを考えましょう」といった具合に、常にクライアントはどういうビジネスをやっているのか、という視点を大切にしてきました。。デザイナーもビジネス目線を持つことが必要なのは間違いないと思います。

そういったことを考えているうちに、じゃあ「デザイナーができる新しいビジネスって何だろう?」ということをここ5年くらいずっと考えていますね。ですから、これからの目標としては、今までやってきたデザインという軸はブラさずに、新しく何か楽しいことをやりたいです!

現在の業界の問題点と、あるべき姿とは何であると思いますか?

下が育たなかったり、インテリアデザイナーを目指そうという人が少なくなってきていることです。就労の面、対価の面での厳しさがあるからでしょうか。スタッフを募集しても、いい人材があつまらないのが実情です。

あとは、これは昔からですがデザインにお金を払うのを躊躇しているクライアントもまだまだ多いです。デザイナーはアイデアを売っていく仕事で目に見えないものなので、その価値をすぐに理解してもらうのは難しいですね。クリエイティビティに重きを置いているクライアントは一定数いますが、そうしたクライアントがこれから増えてくれると嬉しいなと思います。

最後に

同年代で今勢いのあるデザイナーといえば誰だと思いますか?

最近建築をやられていた方がインテリアを手掛けるケースが増えていますよね。そういった意味ではnendoさんに注目しています。インテリアデザイナーというくくりでは、元々同業者の方とあまり交流しないこともあり、とくに意識していません。

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